高校入試が終わりましたが、勉強が終わりではありません。次は大学入試です。
昨日3月8日、7日から続いた愛媛県の公立高校入試が終わりました。この2日間に向けて勉強してきた受験生は、ほっと一息ついているのではないでしょうか。
難易度は従来通りといったところでしょうか。数学の第3問に、頻出と言われている規則性の問題が出題されなかったので、「よしっ!」と思った受験生がたくさんいたのではないかと思いました。規則性の問題を得意とする生徒も、「なんだ、簡単じゃん」と拍子抜けしたのでは。
受験に『100%、絶対出る』と言い切れる問題はありません。今回の数学第3問も、「従来通りであれば規則性が出るけど過去に違うものが出たこともあるよ。もし規則性だったら、こういうふうに対処して少しでも点を取ろう。」とアドバイスしていました。
もちろん苦手分野が分かっているなら、対応はしておかなければなりません。どうこられてもいいように準備しておくべきです。まあ、山をかけるというのは悪いことではないですが。
合格発表は20日に行われます。TIMEでは14日(火)から新高校1年生対象の授業を始めます。公立高校に合格しようが不合格になろうが、高校に進学し勉強を続けることには変わりありません。十分休んで、勉強再開です。
高校の勉強は、中学までのそれとはまったく違うと思っておきましょう。特に、中学の時に大した努力をせずとも点数がとれていた人が陥ります。「こんなはずではなかった」と。中学校でも1桁順位、入試本番でも200点オーバー。自分も含めて周りの誰もが高校でも華々しい結果を残すと思いきや、1学期早々に低空飛行のスタート。その後浮上することなく高校生活を終える。このような話を何度も聞いてきました。
高校に入ると生活が一変します。毎日数十分かけての登校は、今までの非日常の連続です。高校の友人たちは自分よりすごい奴らの集まり。放課後には、中学時代とは比べ物にならない部活動の練習。学校から家までの道中には楽しい誘惑ばかり。勉強が2の次3の次になる気持ちは分からなくはありません。
愛媛新聞の日曜日第1面には『道標』という、愛媛県出身の各分野で活躍されている方のコラムが掲載されてあります。以下、昨年11月6日からの抜粋です。
『・・・それよりも大事なことは文武両道です。我々は社会人、したがい仕事が一番。剣道はその余暇に行うもの、この順番を間違えないようにしようということです。同じことを時あるごとに少年剣士たちにも言っています。小学生にはまだ文武両道の意味が難しいのですが、わかりやすく「勉強の合間に剣道をするのであって、剣道の合間に勉強するのではないよ」と言っています。・・・』
執筆者は長榮周作さん。松下電工株式会社(現・パナソニック)に入社し、パナソニック副社長、同社会長などを歴任された松山出身の方です。幼少期から剣道を始め、現在教士七段、松山北高時代にはインターハイでベスト16に入っています。
部活の合間に勉強している人いませんか?遊びの空いた時間に勉強している人いませんか?そもそも勉強することを忘れてしまった人いませんか?部活動に打ち込むのはとてもいいことですが、勉強を放り出して部活に専念するのは本末転倒ではないでしょうか。部活を一生懸命頑張りながらも、引退後のことを考えて学校の授業を完全に理解しておくという、最低限の勉強はしておかなければならないのではないでしょうか。