2025年からの大学入試共通テスト
今年度(2022年)の高1生が受験する2025年の共通テストから、出題教科・科目が再編されます。現在の高1生から新学習指導要領が実施されたことがその理由です。よって、2025年の変更でしばらくは大きく変わることはないと思われます。
すなわち、この変更は現高1生以降の生徒、中学生や小学生にも関わる内容になるということです!
英検など民間試験の利用見送り、数学国語の記述式問題の導入見送りと、ギリギリになっての変更があった経緯を考えると、また土壇場で変更⁈などということが起こることは否めません。
現時点での方向性で進んでいきますと、全体的に言えることは、暗記だけでは対応できなくなったということ。どの教科も問題文が長く、資料を読み取って判断しなければならない問題が少なくない。この方向性に変更はないと思っていいと思います。
共通テストは、お父さんお母さんが受験したセンター試験とは全く別物と思ってください。
例えば数学。これを一見して数学の問題と思えるでしょうか。
「センター試験の数学なんか30分で満点だ!」というのは昔の話。事実、2022年度数学ⅠA平均点は39.6点でした。
また、新たに『情報Ⅰ』が必須教科として加わりました。センター試験の時代から情報と名の付く教科はありましたが、それは数学の科目の一つ。選択しなければよかったのですが、2025年以降は必須教科ですと、国立大学協会が発表しています。
(しかし北海道大学は2025年の入試では『情報Ⅰ』は配点しないと発表しました。これに対して情報処理学会は「入試の実施根拠そのものを喪失する」と非難しています。この先、まだもめるのかな?)
さて、2025年からの共通テストに対処する力をどうつけていけばいいのか。どの教科にも共通して言えることは、普段から長い文章に耐えられるようにしておく必要があるということです。ただし、小説のような感情移入したものを楽しみながら読むのではなく、新聞など客観的事実が書かれた文章を最後まで読む。そして、何が書かれてあったのか説明できる力は必要だと思います。そこまでできなくとも、最後まで読み切る忍耐力は必要ではないでしょうか。
参考:独立行政法人 大学入試センター ― 令和7年度以降の試験に向けた検討について
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou/r7ikou.html