愛光中学校、受験者2名全員合格
愛光中学校合格のご報告 ― 戦略的指導と学習設計について ―
1月11日(日)、愛光中学校の合否が発表されました。
本年度は当塾から2名が受験し、2名とも合格という結果を得ることができました。
当塾は大手進学塾のように多数の受験生を抱える塾ではありません。
そのため、受験者数は年によって大きく異なります。
実際、
- ・ 一昨年度は4名が受験し、4名全員が合格
- ・ 昨年度は1名が受験し、残念ながら不合格
という結果でした。
このように、単年度の合格者数だけでは測れないからこそ、当塾では
「どのような学習設計を行い、どのような判断のもとで指導したのか」
を何より重視しています。
使用教材と授業設計
TIME中学受験クラスでは、四谷大塚の**「予習シリーズ」**を主教材としています。
授業は
・ 週3回
・ 3時間授業×2回、2時間授業×1回
・ 平日夜は19時30分終了
という構成で、学習量と生活リズムの両立を重視しています。
6年生としての授業は1月初旬から開始し、6月までに予習シリーズ上巻を修了。
その後、過去問演習に入りました。
宿題は、過去問の復習と「中学受験新演習」を中心に構成しています。
模試を「受けない」という選択
当塾では、いわゆる週テストや合不合判定テストを受験しませんでした。
代わりに、9月・10月・11月に**「愛光中入試模試」**のみを受験しています。
「愛光中学受験するなら、是非受けておきたいテスト 愛光中入試模試」
これは、
・ 愛光中に特化した出題傾向
・ 本番と同一方式による合格可能性判定
を重視したためです。
模試を「数多く受けること」よりも、
目的に合致した模試を、適切な時期に活用することを優先しました。
社会を扱わなかった理由 ― 数字に基づく判断 ―
下巻以降、当塾では社会の授業を行いませんでした。
これは感覚的な判断ではなく、明確な理由があります。
愛光中学校では、
・ 国語・算数・理科・社会の4科目
・ 国語・算数・理科の3科目
いずれかを事前に選択して受験することができます。
さらに、合否判定は以下の方式で行われます。
3科目受験者は、国語・算数・理科の合計得点を4分の5(320 分の 400)倍し、小数
第1位を四捨五入したものを判定得点とする。
4科目受験者は、国語・算数・理科・社会の合計得点と、国語・算数・理科の合計得点
を4分の5(320 分の 400)倍し小数第1位を四捨五入したものの、いずれか高いほうを
判定得点とする。合格者は判定得点の高いものから選抜する。
(※入試要項の原文をそのまま掲載)
近年の入試傾向を見ると、愛光中の社会は難化しています。
昨年まで直近4年間の社会の平均点は、
68.1 → 49.4 → 48.9 → 48.4
と推移しています。(今年度は54.3でした)
模試結果から見えた現実
「愛光中入試模試」では、本番と同じ方法で合格可能性判定が行われます。
その結果、
社会が得意な生徒であっても、4教科判定が有利になるケースは一度もありませんでした。
社会の平均点が低いため、高得点を取ったとしても、
理科の得点を上回ることが難しいという現実があったからです。
一方で、
・ 国語・算数で安定して高得点を取れる
・ 理科を確実に仕上げる
この条件がそろえば、
**「3科目合計×4分の5」**という換算方式が、結果として有利に働きます。
そこで当塾では、
社会に費やす膨大な暗記時間を削減し、その分を他教科の完成度向上に振り向ける
という判断をしました。
直前期の方針 ― 満点ではなく合格点 ―
12月中旬以降は、再度過去問演習に取り組みました。
宿題は「中学受験完成テスト」を中心にし、社会は課していません。
冬休み中も特別講習は行わず、過去問演習を継続しました。
その際、
・ 難度が高すぎる問題
・ 一度で理解できない問題
については、あえて扱わないようにしています。
「一度解いたのだから満点を取るべき」という考えではなく、
本番で確実に合格点を取れる状態を作ることを最優先にしました。
TIMEが大切にしていること
中学受験は、人生のゴールではありません。
むしろ、その後の学習のほうがはるかに長く、重要です。
だからこそ当塾では、
・ 無理な詰め込み
・ 過剰な演習
・ 不必要な負荷
を避け、「今、何をやるべきか」を常に考えながら指導しています。
合格は一つの成果ですが、目的ではありません。
その先につながる学びを見据え、今後も一人ひとりに最適な指導を行ってまいります。

